育毛有効成分に「グリチルリチン酸」ってよく見るけど、これは何? |
育毛剤のサイトをみていると、成分にある「グリチルリチン酸」って一体何?どんな成分でどんな効果があるのか、簡潔にわかりやすく解説します!
グリチルリチン酸は、ズバリ、植物由来の育毛成分で、甘草(かんぞう)という植物の根から抽出される成分なのです。植物由来だと聞くと一気に安心になりますよね。その主な作用は以下の通りです。
・抗炎症作用
・抗アレルギー作用
・敏感肌症状改善作用
次の章では、この作用がどんな風に効果があるのか説明します。
グリチルリチン酸の作用は、雑菌の繁殖を抑え、炎症を抑えます。炎症を抑えるというマルチな作用がある漢方なので、古代エジプトや古代中国から古く用いられてきました。身近なドラッグストアでも、その成分が含まれた商品がたくさん売られています。
例えば、
「クラシエ」の漢方の『甘草湯』、「エスエス製薬」の『エスタックイブTT』はのどの炎症を鎮める成分として配合されていました。
その他にも目の炎症を抑える目的で点眼薬にも含まれていました。
風邪薬から目薬まで含まれている成分。気が付かなかったけれど、すでにお世話になっていたのかも知れませんね。
では、炎症を抑えるグリチルリチン酸が、育毛剤に含まれているとどんな効果があるのでしょうか?その役目を調べてみました。結論から言うと、グリチルリチン酸が育毛成分として配合されている理由は、「頭皮環境が整う効果が期待できる」からです。
女性の薄毛の原因は様々ですが、その中のひとつに「頭皮環境の悪化」があります。ご存知の方もいると思いますが、頭皮は髪の毛で覆われているので、蒸れやすく、汗をかくと雑菌がとても繁殖しやすい環境です。また、雑菌が繁殖するとかゆみの原因となります。かゆみで頭を少し掻くと傷がつき、フケの原因にもなります。
グリチルリチン酸は雑菌の繁殖を抑え、また雑菌の炎症を抑えるので、これらのトラブルを抑えます。健やかな頭皮環境を作る効果が期待できます。
似た効果を持つ成分に強い抗菌作用を持つステロイドもありますが、グリチルリチン酸はマイルドな効果のため、毎日安心して使用できる成分です。
漢方にも用いられている成分だし、「植物由来の成分だから副作用がない」と言うのは嘘です。体質は人それぞれです。食べ物でもアレルギー症状が出る方がいますので、漢方薬でも同様で、副作用が出ない方が居ないと言い切れません。
グリチルリチン酸にはどんな副作用があるのでしょうか。
甘草による副作用で知られているのが、「偽アルドステロン症」と言うものです。これは、ざっくりと言えば、甘草を沢山摂取することにより起こる、ホルモンが過剰分泌されている症状です。そのため、グリチルリチン酸は1日40mgまでしか摂取してはいけないのです。
ですが、それは口から摂取する薬の場合で、育毛剤の場合、心配する必要はありません。
なぜなら、育毛剤におけるグリチルリチン酸は配合上限が0.5%と決まっているからです。市販の物だと平均的に0.1%以下で配合されているため、安心して使うことできます。
そういう意味で、副作用の心配はありませんと言い切れます。